静岡・愛知・岐阜・三重の4県の屋外広告業組合で構成する、東海広告美術業組合連合会では毎年、国交省・県・市の景観行政担当課の担当と関連団体、及び広告美術組合の各県の代表により、官民協議会を開催しています。
今回も地方行政機関から17名、関係団体より7名、東海広告美術業組合連合会より36名が浜松市のグランドホテル浜松に集まり、約1時間半、テーマに沿って協議を行いました。
当組合からも11名の常任理事・理事が参加して、静岡県・浜松市・静岡市・中部電柱広告協議会の方とグループで協議しました。
今回のテーマは「屋外広告物の安全対策を官民連携でどう進めるか?」でした。
事前に行ったアンケートをもとに、それぞれの立場から現状や、問題解決の方法について意見を出し合いました。
屋外広告物の点検の必要性について、施主・オーナー・管理者の意識がまだまだ低く、業者から必要性を説明しても「また何か売ろうとしている」という穿った取られ方をされがちで、行政からの指導が必要であるといった意見や、
現状の点検報告書では、「今時点では問題がないが、次回点検時までには必ず改善が必要である」といった内容を記載することできない為、改善が必要であることをオーナーや管理者が認識することが出来ないなどの問題点が挙げられました。
屋外広告物はただでさえ風雨にさらされ劣化していくのは当然であるうえ、最近は熱波や強風・豪雨などの異常気象で思いがけなく破損することも多いため、広告物の所有者や管理者にもその認識をしっかりと持っていただくことが屋外広告物の安全対策には不可欠です。
官民で協力して更なる周知に努めるとともに、業界においては屋外広告物点検技能講習や屋外広告士試験の実施や普及に努め、点検者の質を高めることが重要であるとの認識を確認しました。
また屋外広告業者の保護のため、日広連会員が加入できる屋外広告物賠責保険に入ることも大切です。
点検業務オプションに加入すると、目視点検等の点検においての不備により生じた損害についても補償されます。
そして、クライアント様へは「オーナーさんのための看板の安全管理ガイドブック」を活用し、看板の点検の必要性や管理の方法について周知して頂くように努めましょう。
(画像をクリックするとガイドブックの中身をPDFでダウンロードすることが出来ます。)
ご注文は1冊¥100(非組合員は¥120)で当組合から購入できます。