平成30年の卓越した技能者『現代の名工/広告美術工』として、組合副理事長で当組合の技術開発委員長 兼 静岡県広告美術技能士会会長の 堤 丈夫(つつみたけお/㈱タックサイン)さんが選ばれ、11月12日に東京都内で厚生労働大臣より受賞されました。
堤さんはお兄さんの影響で絵を描き始め、18歳で職人の道に入り以来50年、広告美術(看板職人)の世界で腕を磨いてきました。静岡県広告美術技能競技大会(サインアートコンクール)では、長年出展を続け、二度の最優秀賞(静岡県知事賞)に輝き、現在も現役を続けながら後進の指導に尽力して下さっています。
【堤丈夫さん作業風景】
看板製作の現場では機械化が進み、さらにデジタルサイネージなどネットやIOT等を利用した新しい媒体が登場し、手描きや手作りの看板はどんどん隅に追いやられる感もないとは言えませんが、人の手(技能)による屋外広告物は機械で作ったものにはない「味」があり「品」があります。その製作技能を持った人は益々貴重な存在になって行くと思います。
静岡県広告美術業協同組合では、国内でも少なくなった手描き看板の職人がまだ数多く在籍しています。多くは高齢となってしまいましたが、皆さんまだまだ元気に現役でお仕事をされています。また、これも国内では貴重なのですが、当組合では若い看板職人が多く育っています。中には手描きの技能で全国大会で入賞する人も数名おります。貴重な看板職人の技能向上に、組合はこれからも全力で応援していきたいと思います。
第29回技能グランプリに出場した組合の若手技能士の皆さん(H29)
今回受賞された堤さんも、かつて職人の全国大会である技能グランプリに出場された経験をもち、お仕事の傍ら組合の技能教育活動に先頭を切って尽力されているお一人ですので、この受賞は組合としても大変喜ばしく思います。
堤 丈夫さんの受賞に関する新聞記事
読売新聞 H30.11.13
静岡新聞 H30.11.12
中日新聞 H30.11.13
産経新聞 H30.11.14
H30.12.26には静岡県知事へ表敬訪問されました。
改めまして、おめでとうございます!